八日目の蝉 角田光代
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映画を観た後に本を読んだ。
いつもなら逆パターンで、大概本を読んだ後の映画はがっかりするのに
今回は映画をなぞるように本を読む段取りになった。

改めて、映画の出来のよさに深く感銘を受ける。

映像の強味である、想像の枠が現実の視覚に重なるとき
そしてそれが得もいわれぬ美しさとして画面に映し出されるとき
こんなにも心が震えるのだと思い知る。

例えば瀬戸内海のしーんとした銀色の海面
島の風景や匂い、お遍路の白装束、田んぼを燈す灯明・・・
日本の原風景だけじゃない
母性のままに生きる希和子、純真無垢な薫、頑なな恵理菜
ヒステリーな恵津子、過去の殻を破れない千昌
とりまく女たちの中に、そこに、目の前に、確かに、希和子と薫がいる。

原作を忠実にしかも大胆に切り落とし
そしてもっと深くえぐり込んだ。
圧巻のラストシーンは共に、泣ける原作。見事な映画。
あとな、こんなに切なく胸に迫る女たちを私は知らんのよ。

監督、脚本、演出、撮影、ロケ地、等
すべてが今年度映画賞総なめだろうなあと思いながら
次はドラマ版の「八日目の蝉」も堪能しようと思う。

ということで一人余韻に浸り過ぎて浮きながら
毎日三河湾の篠島シラス食べてます。

ブロッコリーのシラスあんかけ
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                           あー、島に嫁に行きたい。
by eight-b | 2011-05-25 13:22 | Comments(2)
Commented by 篠島の漁師 at 2011-05-26 15:08 x
篠島のシラスを毎日食べていただきありがとうございます(^-^)

自分は篠島でシラスをとってます。

これからも篠島のシラスをよろしくお願いします
Commented by eight-b at 2011-05-26 15:37
■篠島の漁師さん
日本一おいしい篠島のシラス漁師さんでしたか。
け、結婚してください!
来世は^^。
ただ今、毎日篠島のシラスに囲まれて幸せ一杯胸一杯です。
しばらくシラス料理ブログになりますがまたぜひいらしてください。
本当にこんなにおいしいシラスを提供してくれてありがとう!
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